音が飛ぶ練習環境!

県立西宮高校の講堂

県立西宮高校の講堂

取材班:
サウンドについてお伺いします。県立西宮高校の演奏は非常に音が出てるというイメージがありますが、音を出す、響かせるために先生が普段から取り組まれていることをお話しいただけますか。
吉永先生:
音がドンと出ていくっていうことで言えば、やっぱり指導者が燃えてるからやろね。思いを込めて生徒たちにアピールすることで、生徒たちもそれに応えねばと思ってくれるんだと思います。基本的にまず音ありきですわ。音が前に出ない音源に対し「大きく」「小さく」「いい響きで」って言っても絶対にダメ。だからまず「音を出そう」「音を飛ばそう」って生徒たちには言います。音を前に飛ばす練習方法としては、外で練習すること、野球の応援をすること、その他工夫すればいろいろな方法が見つかります。屋内にばかりこもって練習していては絶対にダメです。練習場所の講堂は天井が高く非常に空間が広いでしょ。だからワーッと響かない。なんぼ吹いてもうるさくない。逆に音がスコンと切れてしまう。その結果、体でぐっと音を支えんと音が消えてしまうということを普段の練習の中で身につけていくんです。僕がこの学校に転勤してきた最初の日、「あっ!ここで練習してたら全国に行けるわ!」って生徒たちに思わず言いましたもん。こんなに恵まれた環境で練習しとったんかと。兵庫高校の教師だった頃、いつも「なんで県西の音はあんなにクリアなんやろ」ってずっと思ってましたから。でも講堂に入って謎が解けましたね。とにかく自分の体で自分の音を支えること、自分の音をちゃんと体でコントロールすることを覚える。ただし普段からこの講堂を練習で使わせてもらうため、学校行事が入った時には部員全員で掃除をし、いすの整列をし、掲示物を貼るなどのことをやっています。このことがいい響き、いい音楽を作ることに繋がったんだと思います。