音の正体を追い求めて!

吉永 陽一 先生

神戸夙川学院大学 特任教授
兵庫県立西宮高等学校 非常勤講師
兵庫県吹奏楽連盟 理事長
関西吹奏楽連盟 理事
(2007年4月20日現在)

取材班:
ではまず最初に先生と吹奏楽との出会いについてお話しいただけますか?
吉永先生:
僕は神戸市立兵庫小学校の出身なんですけど、一つのグラウンドを囲むように向かい側に神戸市立兵庫中学校がありました。その中学校から毎日毎日、放課後になると得体の知れない音が聞こえてくるんですよ。小学生の僕は「あの音の正体は一体なんなんだろう」といつも気になりながら、「中学生になったらあの音の正体を是非確かめてやろう」と中学生になるのを待ち焦がれるように過ごしていましたね。そして念願の中学に入学するとすぐにその音のする所に行ったんです。そこは講堂でした。ドアを開けたら中学生が楽しそうにいろんな形の金管楽器や木管楽器を吹いているんです。すべてが眩しかった。「これがあの音の正体か」、即座に「先生、僕にもやらせて」と言ったのが僕が吹奏楽を始めるきっかけです。そして自分の憧れの楽器に触れる喜びに浸った3年間でした。
中学校を卒業し県立兵庫高校に入学しましたが、ここでも迷わず吹奏楽部の門をくぐり、3年間を過ごしました。高校ではトランペットを吹いていたんですけど、2年生のある時、先輩が「誰か指揮をやりたい者」と言われたんで、指揮の経験はもちろんありませんでしたが、何か格好良さそうだったので、名乗ったんです。それが僕の指揮者としての出発点となりました。そしてついに定年を迎える現在まで吹奏楽と縁の切れない人生を歩むことになったんです。