関東のサウンドは完璧合わせ!

内海 伸晃 先生
取材班:
先生は関東のサウンドについてどう思われますか?
内海先生:
今いわゆる関東流ってどんな指導をしているか知ってます? 指揮者とは別にサウンドトレーナーが1時間程度しっかりとサウンドをトレーニングするんですよ。まさに関東流は「完璧合わせ」です。僕なんかはチューニングにはあんまり時間をかけずに「耳でよく周りの音を聞け」って言いますもんね。もうね、時代は全然違いますよ。この前関東の名門であるT高等学校と一緒に練習させてもらったんですわ。彼らのサウンドを聴いた途端、サウンドの完成度の高さに思わず「これはあかん」と思いましたね。正直打ちひしがれました。
それでT高等学校の先生にサウンドの秘密を聞くと、秘密の一つは楽器にありました。クラブで使っている楽器全てがヤマハ製なんですよ。僕もクラリネットをやっていましたから分かるんですけど(ちなみに僕は絶対クランポン派ですけど)、例えばクランポン製は音がなんかスーっとまろやかに伸びていく感じがあるけど幅が狭いというか、それに比べてヤマハ製は音の幅が広く確かによく響くんですよ。だから一つの部屋にヤマハ製の楽器が集まって音を出すと、そりゃクランポン製と違って音が鳴り響くわけです。T高等学校の場合、部員は基本的に学校所有のヤマハ製の楽器を使っていました。ちなみに個人持ちの場合、「クランポン製を持っているんですけど」とか言ってクラリネットに入ると、「悪いけどヤマハ製を買ってくれる?」って言われるらしいですよ(笑)。すごい話でしょ。「そんなことやっぱりあるんやな」とびっくりしました。僕は僕のやり方でもっといい方法を編み出せればとは思っていますけどね。
内海 伸晃 先生
取材班:
先生の今後の目標、夢などをお聞かせください。
内海先生:
目標はやっぱり、いつかはこの学校を全国大会に連れて行きたい、それだけやね。僕にとっても、それでなんか一区切りがつくのかなと思います。大阪府大会を突破するまでに苦節10年かかったから、今度は20年かかるかも分からないですけど、なんか全国でやっぱり認められたいなっていう気持ちはありますね。
取材班:
長時間のインタビューにご協力いただき、ありがとうございました。