ぶち当たった、コンクールの厚き壁

ぶち当たった、コンクールの厚き壁

多目的ホールでの合奏風景

取材班:
吹奏楽コンクールについてお聞きします。北野高等学校の所属する大阪・北地区は大阪府立淀川工科高等学校や大阪桐蔭高等学校など全国トップレベルの強豪校がひしめくハイレベルな地域ですが、その中にあってここ10年で8回も地区大会を突破しているのはすごいことだと思います。吹奏楽コンクールに初参加してからここまでトントン拍子で来たように傍からは見えますが?
佐々木先生:
5年ほど前までは、確かに順調に力が付いてきたって実感はありました。しかし、ここ5年ほどは厳しいですね。ある一定の水準にまで達してしまったのか、公立高校でより上の結果を出すことが本当に難しい時代になりました。うちの学校も今は足踏みの状態が続いており、その間に私立高校がどんどん台頭してきて、いつの間にか逆に追い越されていっている・・・ジレンマの状態ですね。
取材班:
吹奏楽コンクールの出場メンバーはどうやって決めるのですか?
佐々木先生:
高3生で残る生徒は文句なく決まりで、今までは高2生が全員出場しても大丈夫でした。それで残りの人数を、高1生の中から必要なパートだけオーディションをして決めるという感じですね。でも、実は来年が大変なんですよ。今の高1生の部員が41人もいるので、来年高3生がたくさん残ってくれた場合、高2生を落とさないといけないんですよ。さすがにそれは忍びなくて、そのあたりをどうしようかなと頭を悩ませています。
取材班:
大阪府の場合、1校で2団体出場することができないので、確かに頭の痛いところですね。それでは、コンクールの課題曲や自由曲の曲目はどのようにして決められるのですか?
佐々木先生:
大体僕が生徒に提案した曲目になることが多いですね。ただ今年の場合は、僕自身も各パートの力を考えた時に自由曲をどうしようという迷いがありました。そしたら高3生の生徒から「先生この曲はどうですか?」って『プラトンの洞窟からの脱出(S.メリロ作曲)』という曲を出してきたんですよ。僕もその曲を知ってはいたんですけど、自由曲候補としては全然頭に無くて、それでもう一回聴き直すと「あ、これはいいな」と思い、生徒たちもみんな気に入っていたのでこの曲を選びました。確か、生徒から出てきた曲を採用したのはこれが初めてだと思います。
課題曲は、Ⅱの『コミカル★パレード』です。候補としてⅢの『ネストリアン・モニュメント』やⅣの『マーチ「青空と太陽」』も演奏してみたんですが、どうもうちの学校には合わなくて、悩んだ結果『コミカル★パレード』に決めました。