生まれ変わった市立尼崎。

生まれ変わった市立尼崎。
取材班:
先生から見て、今の尼崎市立尼崎高等学校はどんな学校ですか?
羽地先生:
市尼高は、県内でも一番落ち着いていると思います。そして、市尼には風紀違反をしたり職員に反抗する生徒もいません。遅刻もゼロです。指導部として毎朝、校門に立っていますが、授業が35分に始まるのに対し、生徒達の多くは20分にはもう校門にはいません。そして25分にはもう教室で、自分達で本を読んでいたり、問題集をしたり、10分間を無駄にすごしていません。毎時間、授業開始3分前にベルが鳴りますが、3分前になったらもう生徒達は教室に入っています。だからよほどのことがない限り、生徒達は絶対遅れない。全校集会でも3分ほどで見事に整列しています。このように今の学校の雰囲気はとてもいい感じです。
あと、複数志願制になってから、吹奏楽部希望者が集まるようになりました。今年も吹奏楽部の生徒で神戸大に合格した子もいます。他にも大阪市大や、関関同立などたくさん合格した生徒がいますが、多くは吹奏楽部なんです。3年生の11月になってもまだ楽器の練習をしていますが、クラブしながらでもやることはやっています。これが市尼の文武両道です。生徒達は補習が終わった後、クラブの練習に来ます。補習以外にもいろいろな事情があり欠席する生徒もいますが、時間を見つけて基礎練習をします。自分のことは自分でやろうという...自主性ですかね。「今日は練習休み」って言っても、生徒達は自主練習をします。試験期間中でも絶対45分から1時間は吹いています。自分達だけでも毎日吹いていないと気が済まないようです。それで、吹き終わった後は残って勉強しています。試験前でも学校残って勉強をしている生徒もいます。
取材班:
ということは、吹奏楽をやりたくてこの学校に入る生徒が多いってことですか?
羽地先生:
ほとんどそうです。本校には特色選抜入試というのがあって、試験は面接と小論文だけなんですが、この試験で合格する生徒はむしろ成績がいいです。そこで36名合格しますが、この子らと後からの一般入試で成績の良かった子を混ぜて、学力の高い生徒を集めたクラスを2クラス作っています。吹奏楽部の部員のほとんどがそこに在籍しています。演奏会などで公欠になった場合、その教室には授業を受ける生徒がほとんどいなくなります(笑)。来週も定期演奏会で授業を抜けてしまうんです。