キーワード(1) 部長やパートリーダーはいらない

部長の大きな役割の1つとして、「部員をまとめる」役割がある。しかし湯川先生は、一人の生徒がパートや部全体をまとめること自体あまり必要に感じないと言う。さらに言うならば、「生徒をまとめるのは大人の仕事だ」とはっきり言う。
また先生は、生徒を平等に指導する上で部長やパートリーダーの存在が弊害になる場合があると指摘する。「部長だから・・」「パートリーダーやろ・・」という肩書きがあるばかりに生まれる生徒への期待と苛立ち。部長やパートリーダーとなった生徒が抱える音楽以外の余計な負担。これらの弊害を取り除き、生徒一人ひとりを『自立』させることで、初めて全ての生徒を平等に指導することができると湯川先生は話す。まさに先生ならではの独自の教育論である。
「要は個々に自分のやるべきことをきちんとやる、ただそれだけの話。」
「こちらからは口を出さない。生徒一人ひとりが『自立』の精神を持って自ら考え行動することで、自然発生的に誰かその場を引っ張っていく者が生まれてくるんですよ。」
生徒には吹奏楽に集中してもらいたいという湯川先生の想いが、部長・パートリーダーがいらない今の部の体制を形作り、結果として向陽ブラスのレベルアップに大きく貢献している。

部長