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vol.03 兵庫県立農業高等学校 吹奏楽部
空

 

コンクールの演奏と演奏の間の休憩時間を利用して、県立農業高等学校の4人の生徒に突撃インタビューを行ないました。

部長の一角さんクラリネット(高校3年生)
本岡さんパーカッション(高校3年生)
岩崎さんサックス(高校2年生)
嶋谷くんトランペット(高校1年生)
取材班: 皆さんお疲れ様でした。コンクール本番を終えた今の率直な感想をお聞かせください。まずは部長からお願いします。
部長: もう、やり切ったって感じです!
取材班: 今までの練習の成果が本番で出せたって感じですか?
部長: やっぱり緊張のせいで幾分いつもよりは調子が悪かったんですけど、それでも本番では合田先生の顔を見ることで少し落ち着きを取り戻し、頑張って吹くことが出来ました。
取材班: 確かに朝から取材の同行をしていても、部員の中で部長が一番緊張しているようにこちらからも見て取れました。でも客席から見る限り、本番では曲に合わせて体が動いていたので、だいぶ緊張がほぐれ、ある程度思うように演奏出来たのかなとは思っていました。バンド全体の演奏としてはどうでしたか?
部長:
やっぱり本番なんでみんな多少なりとも緊張をしていたとは思うんですが、演奏が始まってからは「いつも通りに演奏しよう!」という気持ちがみんなにちゃんと出たと思いますね。

取材班: 続いて本岡さん、コンクール本番を終えた今の率直な感想をお願いします。
本岡さん: まずまずの出来だったと思います。
取材班: 今回県立農業高等学校が演奏した課題曲・自由曲共にパーカッションにとっては難しい曲だったと思います。にもかかわらず、「まずまずの出来」というコメントが出ることは素晴らしいですね。
本岡さん:
本番では緊張しちゃっていらないところに力が入ってしまい、実は失敗したところもあったんですけど、全体的には出来た方かなと思います。
取材班: 本番はどうしても他の楽器が焦って走りがちになり、パーカッションが全体のテンポを抑えるのに苦労することが多いのですが、今回そんな苦労はなかったですか?
本岡さん: 最初の課題曲はちょっと走り気味でしたね。そのためリズムを戻すのに苦労しましたが、その後は落ち着きを取り戻し大丈夫でした。
取材班: 本岡さんにとっては高校生活最後のコンクールとなりましたが、今は「やり切った」という感じですか?
本岡さん: はい、そうですね。
取材班: それはよかったです。

取材班: 続いて岩崎さん、コンクール本番を終えた今の率直な感想をお願いします。
岩崎さん:
自分自身では上手く演奏出来たところも、逆に出来なかったところもいっぱいあったんですけど、とにかく吹いていて楽しかったです。本番が終わった今は、すごいすっきりした感じです。
取材班: 岩崎さんは昨年に引き続き2年連続のコンクール県大会出場となりますが、1年生で出場した昨年と比べて落ち着いて演奏することか出来たのではないですか?
岩崎さん: そうだと思います。
取材班: コンクール本番、県立農業高等学校全体の演奏としてはどうでしたか?
岩崎さん: 東播地区大会の演奏と比べても、県大会の演奏はすごくよかったと思います。
取材班: コンクール本番の演奏に自分なりに評価して点数を付けるとすると、何点くらいになりますか?
岩崎さん: 60点くらいですね。
取材班: 客席から私達が聴いた限りではいい演奏だったと思いましたが、なかなか厳しい採点ですね。

取材班: では最後にトランペットソロが素晴らしかった嶋谷くん、こちらは100点満点に近い演奏が出来たんじゃないですか?
嶋谷くん: いえいえ、まだまだです。(照れながら)
取材班: 私達取材スタッフも、学校で何回か合奏を聞かせてもらっていますが、やっぱり自由曲『歌劇「トスカ」より』の後半に出てくるトランペットの高音ソロはいつも気になる部分でした。もちろん今日の本番でもどんな演奏をしてくれるのかドキドキしながら聴いていましたが、蓋を開けるととても素晴らしい演奏で思わず感動しました。実際演奏した本人としてはどんな感想ですか?
嶋谷くん:
ソロが終わった後は、何かこう「やっと肩の荷が下りた」という感じですね。自分としても今日のソロは良かったと思います。でも演奏全般としては良かったところもあったけど悪かったところもありましたね。
取材班: それでは改めてコンクール本番の演奏に自分なりに評価して点数をつけるとすると、何点くらいになりますか?
嶋谷くん: 自分ではちょっとわかんないですけど、敢えて点数を付けるなら80点くらいですかね。

取材班: ここにいない他のメンバーからはどんな感想が出ていましたか?
部長: みんな「頑張った!」って感じでしたね。また、「合田先生が指揮を振りながら笑っているのが嬉しかった」って話すメンバーもいました。
本岡さん: 私は逆に恐かったですね。何で笑ってるんやろって(笑)。
嶋谷くん: 自由曲のマーチ「ブルースカイ」を演奏している時もニコニコしていましたよ。
部長: 私は先生の笑顔を見ていると、思わず泣きそうになりました。
本岡さん:
私の場合、あまりにもニコニコしている先生と目線が合うんで、「私何かしたっけ?」って思っちゃいました(笑)。
取材班: 合田先生の様子はいつもと違っていましたか?
部長: 先生も緊張していましたね。「早く(演奏後の)写真撮影にならないかな」って舞台裏で言ってたんで。
本岡さん: 確かに先生は尋常じゃなかったですね。舞台裏で「俺溶ける!」って言っていましたから(笑)。

取材班: 昼食後、ホール内で他校の演奏を何曲か聴かれたと思いますが、実際にコンクールの演奏を聴いてみてどう思いましたか?
部長:
例えば、ある高校の曲中にクラリネットのとても早い指使いのフレーズがあったんですけど、その指使いを見るとすごい練習を積み重ねてきたんだろうなと思いました。それとやっぱりコンクールの県大会に出てくる高校は自分達と同じようにいろんな厳しい練習を乗り越えて本番当日を迎えているのが、各校の演奏から伝わってきました。
取材班: 部員から「今回他校の演奏を聞く中で、今後自分達が演奏したい曲が見つけられれば!」という意見も出ていましたが、実際3年生はこの3年間のコンクールで『歌劇「トゥーランドット」より』を2回、『歌劇「トスカ」より』を1回と、自由曲としてはG.プッチーニの曲ばかり演奏していたわけで、それについては今振り返ってどう思いますか?
部長: 意外と楽しかったですね。3年間プッチーニの曲ばかり演奏してきたんで、自然と歌劇やプッチーニの曲が好きになりました。
本岡さん: 私も同じで、プッチーニの曲が好きになりました。
取材班: 『歌劇「トスカ」より』は自由曲としてはかなり難しい曲で、演奏が形になるまでとても苦労したと思いますが、先程までの話を伺うと今は「この曲をコンクールで演奏出来て良かった」という思いですか?
全員: はい。

取材班: パーカッションパートにお聞きします。コンクールの練習で苦労した点はどんなところですか?
本岡さん: 今回の曲ではパーカッションが盛り上げる箇所が結構多かったんですが、みんなとなかなか息が合わなくて、合わせるのに大変苦労しました。その分先生の指揮を食い入るように見て合わせた覚えがあります。また、パーカッションが盛り上げる箇所でうるさくなり過ぎてしまうと、せっかくの管楽器の音色を台無しにしてしまうことがあるので、全体のバランスを考えて演奏することにも苦労しましたね。
取材班: 次にトランペットパートにお聞きします。コンクールの練習で苦労した点はどんなところですか?
嶋谷くん:
トランペットパートとしてはファースト、セカンド、サードのバランスに苦労しました。しかし県大会に近づくにつれパート内のまとまりも出てきて、最終的にはいい感じになったと思います。
取材班: 自由曲『歌劇「トスカ」より』で一番苦労した点は高音、リズム、ハーモニーのどれですか?
嶋谷くん: 『歌劇「トスカ」より』では難しいリズムに一番苦労しました。この曲ではクラリネットと結構同じリズムを吹いているところが多いんです。だからクラリネットの音はよく聴いたりしましたね。あとマーチ「ブルースカイ」だったら最後の箇所がトロンボーンと同じリズムなんで、そこもいろいろ聴いたりしました。
取材班: コンクールが近づくにつれ、パート内の状態はどんな感じでしたか?まずはクラリネットパートお願いします。
部長: クラリネットパートは今年の新入部員を入れると初心者がパート全体の半分くらいを占めていたので、最初はその初心者の部員達をみんなと一緒に合奏できるレベルまで上げていくのがとても大変でした。でも本人達がすごい頑張って練習してくれたおかげで、東播地区大会が近づいた頃にはちゃんと音がまとまってきたんです。それは、すごく嬉しかったですね。
取材班: 続いてサックスパートお願いします。
岩崎さん:
私は後輩を引っ張って行ったりするのが苦手なんですけど、新入部員の2人がいろいろ協力してくれるんで、先輩としてはすごく助かりました。おかげで、サックスパートとしてはいい状態でコンクールを迎えられたと思いますよ。

取材班: 引退する3年生の先輩達に向けて、後輩の岩崎さんと嶋谷くんから一言ずつお願いします。
岩崎さん: これからは私達2年生が1年生と力を合わせて県農を盛り上げていきます。
嶋谷くん: 今年入部したばかりで3年生の先輩とは半年ほどしか一緒に過ごせませんでしたが、一緒にコンクールで演奏出来て楽しかったです。今まで3年間お疲れ様でした。
取材班: それでは最後に引退する3年生の先輩2人から後輩達に向けてメッセージをお願いします。
本岡さん: 現在パーカッションはメンバーが5人なんですけど、その内3年生が2人いるんで、私達が抜けたら1年生3人だけになっちゃうんです。ただ3人とも中学から吹奏楽でパーカッションをやっていた経験者だし、同じ学年でもあるので、いい意味でお互いのレベルを高めていってもらえたらいいなと思います。
部長:
コンクールが終わり秋になると演奏会が多くなると思いますが、どんな演奏会でも手を抜いた演奏は絶対止めて欲しいと思います。やっぱり常に自分達の精一杯の演奏をお客さんに聴いてもらって、その結果お客さんに「県農の演奏はよかった」って言ってもらえるように後輩達には頑張って欲しいですね。あと自分達の定期演奏会はもちろん頑張って欲しいし、まだ今日のコンクールの結果はわからないけど、コンクールに出場するからにはいつかは兵庫県代表として関西大会に出場してくれたら嬉しいなと思います。
取材班: これでインタビューを終わります。ご協力ありがとうございました。