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| 今回の「Close-up The BAND」で紹介するのは、世界遺産・東寺の敷地内にあり、吹奏楽の名門としても知られる京都の洛南高等学校吹奏楽部。その伝統や校風において他校とは一線を画す、洛南高等学校吹奏楽部のスピリットに迫る。 | |
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| 朝夕の2回、練習の後に必ず行われるミーティングも、創部当初からずっと引き継がれてきた伝統だ。このミーティングが、洛南高等学校吹奏楽部において重要な意味を持っている。ごく一般的な連絡事項や顧問の先生からのお話ももちろんあるが、その他に呼吸法、発声法、精神統一、円陣を組んでの声出し、さらに東寺に向かっての黙祷など、10以上の内容が盛り込まれている。中でも興味深いのが遅刻や早退等に対する謝罪だ。コースによって時間割が違うため、授業やテストが遅刻の原因になったりもするのだが、それでもその生徒は部活に遅れてきたことに対して謝罪する。それに関して顧問の池内先生は「普通は謝る前に言い訳をしますよね。『授業を受けてたんやから仕方ないやん』って。けど、理由がどうあれまず最初に相手に謝ることができる、相手の気持ちを思いやることができる、そういう人間になってほしいという創部当初からのひとつの理想が、このミーティングに込められているんだと思うんです。」と話してくださった。この伝統的な習慣により部内の人間関係やコミュニケーションが円滑になり、かつ自分の行動に対して責任感を持てるようになる効果もあるようだ。 | ![]() |
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洛南高等学校吹奏楽部は、関西吹奏楽コンクールで全国大会出場枠を争う強豪校でありながら、他校に比べて人数が非常に少ない。取材のタイミングが新1年生入学前の3月ということもあるが、総勢で26名、一学年平均13名だ。それぞれ個性的な生徒が集まり、個々の意見を尊重しながら部を運営している。「人数は少ないですが、その代わりコンクールは全員参加なので団結力があります!」「オーディションもないので、中には初めて楽器を持ってからほんの4ヶ月でコンクールに出る、ということも。」「人数が少ないので色んなパートが人手不足です。でもその分、自分の音への責任感を強く感じますね。」と、生徒たちにも苦労はあるようだが、一方でその逆境に負けずに自分たちの音楽を奏でていこうという信念も感じられる。 |
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| 制作係、司会係など10以上にも及ぶ。そういった役職は全て、前代の先輩たちが「この係はこの人がいいだろう」と選んでいく。そこには先生は関与しない。また、毎年11月に行われる定期演奏会には、通常の曲演奏のほかに3年生が主体となって企画・実行する企画ステージ・マーチングステージがある。そこで行われるステージは全て生徒の力だけで実行されるので、一人ひとりの役割は重要だ。 | ||
「3年生を中心に新しい企画を立て、部活の後にその企画ステージの練習をしました。ラインダンスや扇子を使ったパフォーマンスなど毎日ハードでしたが、それだけにやり終えた後は大きな達成感がありました。」「3年生にとっては、この定期演奏会が洛南最後の舞台になります。卒業された先輩方はとても尊敬できる方々でしたので、これから自分がその立場になると思うと大きな責任を感じます。でも一方で、新しいことに挑戦できるという期待感も持っています。」と、生徒たちの中でも定期演奏会は特別なイベントのようだ。 |
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「この前までチューバでした(笑)。(フルート)」「人数が少ないので、担当楽器が変わることもあるんです(笑)。(ファゴット)」 |
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「練習は基礎練習が中心です。きちんと響くように音程に気を付けて、合奏中はできるだけ周りの音を聴くようにしています。(トロンボーン)」 |
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| 「練習と休憩のメリハリをつけて取り組んでいます。(チューバ)」「一人だからこそ、しっかり頑張っていきたいです!(ユーフォニアム・コントラバス)」 | 「楽器はバリトンからテナー・アルト・ソプラノ・ソプラニーノまで種類がそろっています。」「バスクラの人がアルトサックスに持ち替えて手伝いに来てくれます。(サックス)」 | ||
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「夏の合宿はハードだったけど楽しかったです。 特に防音の合奏場で思う存分練習できたのが 良かった!(トランペット)」 |
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吹奏楽部顧問の池内先生は実は同部のOBであり、洛南高等学校吹奏楽部が初めて吹奏楽コンクールの全国大会出場を果たした時のファゴット奏者である。音楽大学卒業後、洛南高等学校附属中学校にて吹奏楽部顧問を23年間務め、2006年には洛南高等学校吹奏楽部顧問に就任と、洛南の音色と共に歩んできた。「生徒たちは本当に勉強も良くできる、いい子たちです。その自分の持つ能力を人のために役立てられるような、そんな人間になってほしいと思います。」と池内先生。 生徒たちからは「純粋に『人』としての在り方を教えてくださいます。音楽の知識だけでなく、人間性においても尊敬する先生です。」「時に優しく、時に厳しく、時に面白くご指導してくださいます。」「部員一人ひとりに真剣に向き合ってくれます。」と厚い尊敬を集めている。また、音楽に対しても真摯で、 「合奏中に、その曲の背景や作曲者の意図、イメージしにくい情景などを分かりやすく説明してくれます。」「音楽の知識が豊富で、音楽と部活にとてつもない情熱を注がれています。」「先生はいつも、『必要最低限の基礎(音程、響き、タイミング…)は当然身に付けなければいけないが、それだけでは人は感動しない』とおっしゃいます。」と、技術面以外の指導にも力を入れておられるようだ。 |
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「基本的には放任している」という池内先生だが、そこには生徒たちに自らの心で感じ、考えてほしいという思いがあるからだ。伸び伸びと楽しく、一心に練習やミーティングに取り組む彼らの表情や立ち居振る舞いから、先生の想いや洛南魂が確かに彼らに伝わっていると感じられた。 |
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| 洛南高等学校吹奏楽部 顧問 池内先生のインタビューへ。 | |
部活だけでなく、勉学や日常生活など何事に対しても真摯な姿勢で取り組む洛南高等学校吹奏楽部の生徒たち。そんな生徒たちに今後の目標を聞くと、「やっぱり普門館ですね。」「前回の吹奏楽コンクール関西大会では全員で全国目指してダメ金だったので、本当に悔しかったです。次こそは…!」と、熱い思いを聞かせてくれた。「目標は全国大会出場なんですけど、この学校にはやっぱり伝統があるので、それをきっちり守りながらも、自分たちの時代に合った新しい音楽をどんどん作り出していければと思います。」伝統を受け継ぎながらも躍進する彼らは、間違いなく吹奏楽界を大いに盛り上げてくれるとともに、これからの未来を拓いていく大きなチカラとなることだろう。 |
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| 【2011年3月19日 取材】 |





















歴史ある洛南高等学校吹奏楽部には、創部当初から様々な伝統が受け継がれている。
掃除も1日2回、部活で使用した場所と校舎前、外の東寺までの道を掃除する。一見すると大変そうだが、実際に感想を聞いてみると




また、吹奏楽部をまとめる部長・副部長に話を聞くと









吹奏楽部顧問の池内先生は実は同部のOBであり、洛南高等学校吹奏楽部が初めて吹奏楽コンクールの全国大会出場を果たした時のファゴット奏者である。音楽大学卒業後、洛南高等学校附属中学校にて吹奏楽部顧問を23年間務め、2006年には洛南高等学校吹奏楽部顧問に就任と、洛南の音色と共に歩んできた。
生徒たちからは

